エステティシャンが独立するタイミングはいつ?今かまだ先かを考える基準
エステティシャンとして勤務を続けていると、「いつかは独立して、自分のサロンを持ちたい」と考える時が来ます。
カウンセリングから施術、施術後の接客まで一通り担当できるようになるからです。
お客様から任せてもらえる仕事が増えると、「そろそろ独立してもいいのではないか」と思い始めます。
その一方で、同じ職場で自分より長く働いている人を見ると、「まだ経験が足りないのではないか」と迷うこともあるでしょう。
そこで気になるのが、エステティシャンの独立のタイミングです。
何年勤務すればいいのか、何歳くらいが目安になるのかを知りたくなるものです。
ですが、同じ期間勤務していても経験してきた仕事や自分で判断してきた内容は一人ひとり異なるものです。
また、勤務中はサロンオーナーや責任者が決めていた運営ルールに従って働いていることもあります。
独立後は、その運営ルールや対応方針を自分で決める立場になります。
独立したいという気持ちと、独立後に自分で担う仕事は分けて考えておきたいところです。
ここからは、エステティシャンが独立するタイミングについて考えてみましょう。
年齢や経験年数では決められない理由と、今の勤務でどこまで仕事を経験しているのかを考えていきます。
エステティシャンが独立するタイミングに一律の正解はない

【独立に適した時期は、年齢や経験年数ではなく、周りの年齢や年数ではなく自分が任され判断してきた仕事の範囲で判断します。】
エステティシャンが独立するタイミングには、「この年齢になったら」「何年間勤務したら」という全員に共通する時期が決まっているわけではありません。
年齢や勤務期間は一つの目安ですが、これまで経験してきた仕事や自分で判断してきた範囲までは分からないものです。
同じ時期に働き始めたエステティシャンでも、勤務するサロンによって任される仕事は違います。
周りの人が独立した年齢や勤務期間を自分の基準にするのではなく、自分が今までどのような仕事を経験してきたのかを振り返る必要があります。
周りが独立した時期と自分のタイミングは同じではない
同僚や以前の職場で一緒だったエステティシャンが独立すると、「自分もそろそろなのではないか」と考えるきっかけになります。
また、同じくらいの年齢や経験年数の人が開業したと聞けば、自分にも可能性があると感じるものです。
ただ、同じ年齢や同じ勤務期間でも、その間に経験してきた仕事の範囲は異なります。
カウンセリングから施術、施術後の接客まで任されてきた人もいれば、施術中心で、対応の最終判断はサロンオーナーに委ねてきた人もいます。
そのため、周りの独立時期は参考になりますが、そのまま自分の基準にするのは適切ではありません。
年齢だけでは独立する時期を決められない
「何歳くらいまでに独立した方がいいのか」と年齢を意識するのは自然ですが、年齢だけで「急ぐべき」「待つべき」を決めるのは適切ではありません。
年齢を基準にする際には、これまでの実務経験や現在任されている仕事の範囲と合わせて判断する必要があります。
考えたいのは年齢そのものではなく、その期間にどのような経験をしてきたのかという点です。
エステティシャンが独立タイミングは経験年数だけで決まらない

【勤務年数だけで独立を決めず、年数と同時に任された仕事内容と自分で判断した経験の中身を照らし合わせます。】
独立を検討する時に、「何年経験すればいいのか」を気にするのは当然です。
経験を重ねることで技術力が上がり、接客にも慣れていきます。
しかし、勤務年数が長いことと、独立後に必要になる仕事を経験していることは同じではありません。
勤務してきた期間よりも、その間にどのような仕事を任され、何を自分で判断してきたのかが重要です。
同じ勤務年数でも経験してきた仕事は違う
たとえば同じ5年間勤務していても、フェイシャルやボディを中心に施術を担当してきた人と、カウンセリングから提案まで幅広く任されてきた人では身につく経験が違います。
予約対応についても、自分で判断して対応するサロンと、サロンオーナーや責任者へ確認してから対応するサロンでは、自分で判断してきた仕事の範囲が変わります。
どちらがいい・悪いということではなく、身についた経験の中身が重要です。
技術力が上がったことと独立できることは同じではない
技術を磨き、施術を評価してもらえることは独立を考える大切なきっかけです。
しかし、施術を提供できることと、サロン運営の判断まで担えることは別の仕事です。
勤務中は営業時間やメニュー、予約のルールなどを会社やサロンオーナーが決めているため、技術に集中できる環境があります。
独立後は、技術に加えて、サロン運営について判断する立場になります。
技術と経営で求められる知識や経験は異なるため、両者を分けて考える必要があります。
エステティシャンが独立する前に、勤務中に経験してきた仕事を振り返る

【独立前に、カウンセリングから施術後の接客まで、どこを自分で判断してきたかを具体的に確認します。】
独立のタイミングを考える際は、「任されている仕事」の中で、どこまで自分で判断しているのかを振り返ってみましょう。
カウンセリングから施術まで一人で担当できても、メニューや施術時間、予約条件などは勤務先のルールで決まっていることが多く、すべてを自分で決めているわけではありません。
カウンセリングから施術まで自分で担当している範囲
具体的には、サロンではお客様を迎え、悩みを聞き、施術し、施術後の状態を確認して接客を行います。
こうした一連の流れを一人で担当できる経験は大きな財産です。
しかし、「一通り担当している」という事実と「そのすべてを自分で判断している」という事実は一致しないことが多いので、どの場面まで自分で判断しているのかを確認しましょう。
困った時に誰が最終判断をしているのか
普段は一人で対応していても、判断に迷った時にサロンオーナーや責任者へ確認している場面があれば、その判断を自分が担うことになる点を意識する必要があります。
勤務中に誰かに確認してきた業務があること自体は問題ではありませんが、それを自分一人で決める立場になった時を考えると、独立後に自分で判断する仕事が具体的に分かります。
独立するタイミングは、勤務中に経験していない仕事も含めて考える

【独立後は勤務先で決められていた予約や対応基準も自分で決めるため、任されていない仕事も含めて考えます。】
独立後は、勤務中にサロンオーナーや責任者が決めていた運営ルールや対応方針も自分で決める必要があります。
したがって、今できている仕事だけで独立の時期を決めるのではなく、勤務中に任されていない仕事も含めて考える必要があります。
勤務先のルールで決まっていた内容も自分で決めることになる
たとえば、勤務先には予約の受け方や対応基準など既定のルールがあります。
勤務中はその枠内で仕事に集中できますが、独立後は「サロンではどうするか」を自分で決める立場になります。
決められたルールに従って働くだけではなく、なぜそのルールが必要なのかを理解し、自分で判断できるのかも考えておきましょう。
施術をする仕事とサロンを運営する仕事を分けて考える
エステティシャンとしての施術や接客への思いは大切に残したまま、サロンを運営する側の判断業務が加わることを受け止めておくと、技術だけを基準に時期を決めることを避けられます。
これは施術よりも経営が大事という話ではなく、施術とサロン運営では担う仕事が違うと理解するための区別です。
独立するタイミングと不安がなくなる時期は同じではない

【不安は技術面と独立後に担う運営判断の不安に分け、何が分からないかを整理して次に確認すべきことを明確にします。】
不安が残っているからといって、それだけで「まだ早い」と判断する必要はありませんし、不安を無視して勢いだけで動くことも勧められません。
不安を感じた時は、「経験が足りないのではないか」という不安と、「独立後に自分が何を担うのか分からない」という不安をそれぞれ考えてみましょう。
「自信がついたら独立する」と考えると時期を決めにくい
「もっと自信がついたら」と考えていると、いつ自信が十分になるのかが分からず、結果として時期を決めにくくなります。
これは経験不足の問題ではなく、勤務中の仕事と独立後に初めて担う仕事が異なるためです。
そのため、「不安が完全になくなるまで待つ」という基準だけでは、タイミングは定まりにくくなります。
不安がある時は何が分からないのかを分ける
不安を感じている時は、今の仕事に関する不安なのか、独立後に担う仕事に関する不安なのかを考えてみましょう。
技術や接客に関する不安なのか、独立後にどこまで自分で判断するのかが分かっていない不安なのかを分けて考えると、次に何を確認すればいいのかが分かります。
エステティシャンが独立するタイミングは、今できることと今後必要になることから考える

【今できる仕事と独立後に必要になる仕事を並べて比べ、足りない部分を具体的に把握して次に確認すべきことを決めます。】
独立のタイミングは「何歳」「何年目」といった数字だけで判断するのではなく、今まで経験してきた仕事と、独立後に自分で担う仕事を比べると判断しやすくなります。
これまで経験した仕事と、独立後に初めて経験する仕事が分かれば、自分に足りないものがあっても、必要以上に自分を責めずに考えられます。
これまで経験していない仕事が分かれば、独立前に何を確認しておく必要があるのかも具体的になります。
今の勤務で自分が判断できる仕事を確認する
カウンセリングや施術、接客をどこまで自分で判断して進めているのかを確認します。
迷ったときにサロンオーナーや責任者へ相談している内容があれば、独立後はその判断を自分で担うことになります。
自分が経験してきた仕事と、まだ自分で判断した経験がない仕事を分けて考えれば、今の経験を必要以上に低く見たり、技術があれば十分だと考えたりせずに済みます。
まだ経験していない内容が分かれば次に確認することも分かる
独立前にすべてを経験しておく必要はありません。
経験していない仕事が分かっても「だから独立できない」と結論づけなくていいのです。
知らないことが分かれば、次に何を学ぶべきなのかが具体的になります。
独立のタイミングを決められなかった理由を、決断力だけの問題にする必要はないです。
今まで経験してきた仕事と、独立後に自分で担う仕事の違いが分からないままでは、今なのか、まだ先なのかを判断しにくいのです。
エステティシャンが独立するタイミングを決めたら、開業準備へ進む

【独立のタイミングを判断したら、資金や場所などの開業準備を段階的に進めるために、準備項目を整理して動き始めます。】
独立する時期を考えることと、開業に向けて資金や場所などを準備することは、分けて考えて構いません。
独立する時期を考える時は、開業準備が終わっているかどうかではなく、今まで経験してきた仕事と、独立後に必要になる仕事を比べて考えます。
独立する時期を決めてから、必要な準備を一つずつ進めていきましょう。
独立する時期の判断と開業準備は分けて考える
独立するかどうかを考えている時に、資金や場所などの開業準備まで一度に決めようとすると、考える内容が増え、かえって独立する時期を決めにくくなります。
独立する時期を考える時は、今まで経験してきた仕事と、自分で判断してきた範囲を確認し、そのうえで具体的に動くと決めた段階から開業準備へ進みましょう。
独立のタイミングは年数ではなく今の自分と必要な経験を比べて考える

【独立の基準は年数ではなく、今の自分が担える仕事と独立後に必要な経験の差を比べることです。】
「何年働けばいいのか」「何歳くらいがいいのか」という目安は分かりやすい一方で、同じ年数でも担当してきた仕事や判断してきた内容は人それぞれです。
カウンセリングや施術、接客を一人で担当できることは重要な経験ですが、勤務先ではサロンオーナーや責任者が行っていた運営上の判断も、独立後には自分で行う必要があります。
そのため、独立のタイミングは年齢や勤務期間だけで判断するのではなく、今まで経験してきた仕事と独立後に自分で担う仕事を分けて比べることが必要です。
経験していない仕事が分かっても、「自分には独立できない」と決めつける必要はありません。
知らないことが分かれば、学ぶべき内容が明確になります。
自分が思い描いている独立後の働き方と、実際に自分で担う仕事を分けて考えると、「今なのか、まだ先なのか」を自分の経験から判断しやすくなります。
JESMAでは、技術だけではなく、独立後にサロンオーナーとして判断するために必要な考え方を学べる動画シリーズをご用意しています。
独立のタイミングを考える中で「技術以外に何を知っておけばいいのか」と感じた場合は、JESMAの動画シリーズを参考にしてください。